7か月遅れの追悼。Ian Whitcomb

投稿日: カテゴリー: TALK

ここ数年ミュージシャンの訃報を頻繁に耳にするようになり、その度に様々な思いを抱くのですが、こんなにジンワリと淋しい気持ちになるのは珍しいこと。その殆どのレコードを買い集め、來日時にも追っかけて直接サインを戴くなどして、大ファンを自認していたイギリスのシンガーにしてラグタイムやティンパンアレイ・ソングの研究家、イアン・ウィットカムが亡くなっていたことを、実はつい最近知りました。

亡くなった日が、4月19日という、ちょうど世の中が閉鎖態勢、わたし自身も前職を離れたばかりでかなりドタバタした状況だったとはいえ、この大事なニュースを見逃していたことに気付いたときは、ひどく脱力してしまった次第。

最初の出会いは、やはりパイド・パイパー・ハウスの広告とその店頭。ポール・マッカートニーのノスタルジー路線や、『ザッツ・エンターテインメント』がきっかけで嵌まったミュージカル映画など、good old timeのハリウッドソングへの興味を膨らませていた10代半ば、情報が少なかったことも相まって、彼の存在はとてもワクワクするものでした。

ただ、そこで一気に熱中していったわけではなく、すぐに訪れるニュー・ウェイヴの騒ぎに心奪われ、ひとまずはレコード棚の片隅へ。再会したのは’80年代後半、なんと最初の職場で催された輸入盤バーゲンコーナー。掘り出し物が多数と評判の500円均一の塊をチェックしたら、かつてパイドで見かけたタイトルがズラリと並び、片っ端から取り置き(!)の大反則に。

これが呼び水となり、以後レコード屋を覗く度に『I』コーナーをチェック、Discographyとにらめっこしながら集め続け、更にはご本人のウェブサイトからCD、著作、DVDなど様々なアイテムを収集し、いっぱしのコレクターと相成ったワケです。

R&Bスタイルの一発ヒットからスタートし、60年代のブリティッシュ・ビート・シーンをバックボーンに、突然ラグタイムを奏で始めたカッコ良さ。そのひねくれ具合とロックンロール・スピリットの混じりあい方はまさにイギリスならではの存在では。更に永年にわたってティンパンアレイを研究し続けるオタクさ加減も美しい。そして何より(後のトット・テイラーにも繋がる)フレッド・アステアを意識したと思われる小粋なボーカルスタイルが、ある種の異化効果を孕みながらも、ドリーミーなサウンドを支えています。

本来なら自分の店にズラリと並べて皆サマにお楽しみ戴くところなんですが、それは少し先に取っておくことにして、遅ればせながら彼の死を独り弔いたいと思います。合掌

NEW ORLEANS Sounds コーナーOPEN!!

投稿日: カテゴリー: NEWS & NEW ARRIVAL

毎月の特集企画、今月は色々迷ったんですが、トランプ氏敗北記念!(?なんじゃそれ?)、ニューオーリンズものを集めることと致しました。(ルイジアナ州は「赤い州」みたいですが……)

ニューオーリンズ・サウンドへの入り口は、ご多分に漏れずナイアガラ~大滝詠一作品。アルバム「ナイアガラ・ムーン」が大好きで、「GO GO NIAGARA」のニューオーリンズ特集をエアチェックしては何度も聴きかえし、パイドパイパーで入手したヒューイ・スミスやロングヘア―のレコードをとっかかりに細々と集め続けてきました。

今回からは「セール」ということではなく、先ずはコーナーをオープンし、継続的に補充していけたらよいかな、と考えています。(ま、今までの各種「セール」も結果的に常設化していますが。)

上記二人以外に、DR.ジョン、アラン・トゥーサンの関連諸作、一寸渋めのR&Bなど幅広くご覧いただけます。

コーナーは11月8日に開設しました。どうぞチェックしてみてください。

AFRICAN POP! vol.1 / Nigeria辺り LP+CD 放出!

投稿日: カテゴリー: NEWS & NEW ARRIVAL

ソフトロック特集の好評さ加減を見るまでもなく、当店のお客様はどちらかといえばポップス系のものがお好きな方が多い様子。勿論自身も大好物なんですが、しかし、わたしの拘りは別のところにもあるのですー……

とゆーアナザーサイドを代表するのが、長年愛聴してきたアフリカン・サウンド。ニューウェイヴが飽和状態にあった80年代半ば、コンゴのフランコを皮切りに、とり憑かれたようにアフリカものを聴き漁り、そこから次々とエスニックなもの、アフロ・アメリカンものなどに突き進み、それまで「真っ白け」だったわたしの耳は大きく変化を遂げたのでありました。

ニューウェイヴ・リスナー的な「エキゾチック」な(今なら「辺境」とかいう言い方がされるのかしら)捉え方ではない態度で、好奇心の赴くままに熱中したあの時期は貴重な体験ではありました。

音に対する興奮の仕方が、例えばソフト・ロックとジュジュ・ミュージックで違うのか、自分の中でもハッキリしないんですが、一つ言えることは、どんなジャンルでもPOPなものが好きなところは変わらないなあと。どっかで下世話な部分、キャッチ―なところを求めてるのは共通している気がします。

そんな訳で、様々なアフリカン・サウンドを何度かに分けて放出していこうとプランを立てました。第1弾は西アフリカの大国ナイジェリア。フェラ・クティとサニー・アデが有名ですが、それ以外にもフジ、アパラなどといった、パーカッションとボーカルのみがぶつかり合うハードなサウンドもあります。一聴すると所謂民俗音楽のように聞こえるものも多いですが、やはりこれらも大衆に愛されるPOPなんですよ、とゆー思いを込めて、「AFRICAN POP」と銘打ちました。結構珍しいものもありますんで、どーぞご来店の上ごゆっくりお楽しみください!

 

 

We are SOFT ROCKERS! !

投稿日: カテゴリー: NEWS & NEW ARRIVAL

実は元々、店を始めようと思い立った頃に想定していたオープン時期は9月の連休だったのです。
真夏の暑いのは避けたいしオリンピックもあるし、じゃあこの辺だろうー、特集セールみたいなものをやるなら最初はやっぱしソフトロックでしょう、なんて思い描いてたのが色々(ホント色々)あって。

でまあ予定通り(?)、ここでソフトロック&サンシャインポップ特集をやらせていただきます。
私の中でも長年こだわり続け、目につけば拾い集めてきたアイテムから、先ずは「基本が大事」的なものを中心に、チョイと関連する周辺ものも併せてお届けいたします。
ここの画像やtwitterにアップするもの以外のタイトルも出しますが、まあ全体でも大した枚数はないので、期待は失望の母でゴザイマス。

9月19日(土)スタートです。今回は予告しちゃいますが、どうか皆サマ落ち着いて、命を守る行動を。
ご来店お待ちしておりますー

そしてコトバはむつかしい

投稿日: カテゴリー: TALK

このページやtwitterで雑文を書く機会が増えてきて、こんなわたしでも言葉遣いに気を遣わざるを得ないワケで。

ホントどうでもいいようなことなんですが例えば…

*(笑)って書き方が大昔っから大キライで使ってなかったんですが、『w』が出てきた途端に導入w(こーゆーヤツね)、それも最近ダセえなあと思い止めてみたり

*『〇〇でーす』のアンチテーゼとしての、『〇〇ですー』かなあ、とか

*『ー』をあえて使うのは昭和軽薄体ってヤツへの、まあノスタルジーみたいなもの? あ行との使い分けとかもするわけです

*長く会社で固い業務用文書ばっかし書いてたんで、どうやって崩すか、崩し過ぎて下品になってないか、とか微妙に悩むところです。わざと文法無視したりとかね

*絵文字の類いはどうも品が無いような気がして使いたくなくて。『、』『。』『…』みたいな基本的なものだけで勝負しようと

*カタカナを充てるのは、柔かさとある種の異化効果なんでしょう

*一人称をどうするか問題で、しばらくは『アタシ』を使っていたのです。東京弁の柔らかいカンジを出そうと思って、語尾の『~かしら』とかと併用していたら、違うニュアンスを帯びることがあると指摘され、『わたし』に変えてみたり

なんてまあ、チマチマしたことばかり気にしつつ、今日も中身のない駄文を書き散らしているわたしです。よろしければ引き続きお付き合いのほどを。

魅惑のテックス・メックス・サウンド

投稿日: カテゴリー: NEWS & NEW ARRIVAL

TEXASとMEXICOに跨る文化だから『TEX-MEX』とゆーワケで、ランチェーラ、R&B、スワンプポップなど色んな要素がごった煮になってるとこが魅力。
アイパッチの怪人スティーヴ・ジョーダン、テキサスの巨人ダグ・ザーム、重鎮フラーコ・ヒメネスなどなど魅惑のテックス・メックス・サウンドを集めてみました。
RSDの限定盤に興味の湧かない方? テキサス&メキシコの泥沼に嵌り込んでみては如何でしょう。RSD当日8/29辺りにとりあえず40数枚放出予定ですー

オープンして3週間…

投稿日: カテゴリー: TALK

オープンして3週間、漸く一寸落ち着いてきたカンジでしょうか。
贅沢にも夏休みなど取り、リフレッシュにと、店のコーナーや装飾に少し手を加えてみました。

これからどれくらいの期間この店をやっていく(いける)ことになるのかサッパリ分かりませんが、お客様に面白がっていただくため、そして酷く飽き性のアタシが持ちこたえるためにも、日々の展示、特集セールなどに力を入れていきたいと思っているのです。

在る物を売る、というのが中古商売の宿命。買取り品や店頭の在庫、我が家に眠る品々から、レコード・CD・本など取り混ぜ、頭を捻りまくってテーマを決めていく毎日は、先々のボケ防止にも繋がるかと。
まあそのうちホントにボケておんなじこと何度も繰り返すことになるかもしれませんねー。

We Got Latin Groove! vol.1

投稿日: カテゴリー: NEWS & NEW ARRIVAL

湯島には嘗て、「ラテン・コーナー」というラテンレコード専門店がありました。

残念ながら私は訪れたことはないのですが、その伝説的な逸話の数々は耳にしております。

そんな街に因んで、っつーワケでもないんですが、ラテンやサルサのレコードを定期的に出していきたいと思っています。

第1弾として、ニューヨークやプエルトリコなどのサルサ、キューバの古典やモダンもの、ラテン・ジャズからチャランガまで、先ずは色んなタイプのものをご用意してみました。

この週末(8月20日以降)店頭に並ぶ予定ですので、ご興味をお持ちの方は、どーぞごゆるりとお越しくださいませ。

一寸、休みます。

投稿日: カテゴリー: TALK

開店準備の諸々からオープン後のお蔭さまの盛況と、ほぼワンオペで駆け抜けて参りまして、流石にアラカン身体が悲鳴をあげつつあり、またオープン時の店内の様子にも少し飽きてきたので、モノの整理や入れ替えなどに勤しみ、そしてアルコールを浴びて休む3日間を設けたいと思います。

 

誠に恐れ入りますが、定休日を挟む下記期間、夏休みといたしますので、どうぞご確認の程よろしくお願い致します。

8月17日(月)・8月18日(火・定休日)・8月19日(水)

 

愛しきマイナー・ポエットvol.1/エミット・ローズ EMITT RHODES

投稿日: カテゴリー: NEWS & NEW ARRIVAL

『愛しきマイナーポエット』と題し、店主が秘かに愛し続ける、一寸地味目?なアーチストたちに光を当てていきます。一人目は、先日急逝の報せがあったエミット・ローズ。初めてファーストを聞いた時、見事な“独りマッカートニー”振りに驚いたもんでした。ソロ・アルバムなど集めて店内展開中です。 R.I.P.