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Dancin’ and Singin’ with Top Hat, White Tie and Tails

フレッド・アステアとの出会いは、やはり映画「ザッツ・エンタテインメント」。派手で分かりやすいジーン・ケリーに惹かれていた中学生の私に「やっぱりアステアでしょ」と諭して?くれたのが、若い頃松竹少女歌劇に入りたいとまで思いつめたwミュージカル/ダンス好きだったわたしの母。そしてその言葉に導かれて「パリの恋人」「イースター・パレード」等々次々と主演作を観て、その優雅なダンスと小粋な唄にすっかり魅せられちゃったワケです。

FRED ASTAIRE / フレッド・アステア《ブロードウェイでの姉アデールとのコンビからキャリアをスタートし、1930年代から50年代にかけてミュージカル映画で大活躍した不世出のダンスマン。技巧とセンスと努力に裏打ちされた世にも優美なダンスは、まさにワン・アンド・オンリー。粋で軽やかな唄声も魅力の1つで、メル・トーメら多くのシンガーに影響を与えています。》

今回はアステアのボーカルを堪能できるレコードをいくつか集めてみました。

ソフトな唄い口と、ダンサーならではとも言えるリズム感・譜割りのカッコ良さ、あまり声を張らず、切るようなフレージングや独特な揺れる節回しなどによる唯一無二の粋な小唄感を、是非味わってみてください。