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謹賀新年 2022

明けましておめでとうございます。

こちらでのご挨拶が遅くなりましたが、新年早々2日より営業スタートしております。

当店も何とか2度目の正月を迎えることができました。いつもご贔屓いただき誠にありがとうございます。

昨年の前半は、オリンピックやらの大騒ぎ、緊急事態宣言による2か月に亘る休業など、落ち着いて商売できないような状態が続きましたが、秋口辺りからはいくらか世の中の様子も変わり、新たにお越しいただくお客様も増え、少しは前向きな気分になれたかなあ、といった感じの冬を迎えているところです。

去年前半の、あの毎日憂鬱な気分。コロナのせい、というより、この状況によってあぶり出された膿のようなものたちに侵され、犯されていく感覚。いやな渡世になっちまったなあ、ってことでしょうか。

そんなことばかり言っててもしょうがないので前向きに、と今日もレコードを出し続けます。

新年は、昨年に引き続き「お年玉セール」として、<皆様のお年玉を有効に使っていただこう>という趣旨のレア盤放出を展開中。5桁ばかりで恐縮ですが、チョイと珍しいモノばかりなのでよろしくご検討ください。

それでは本年もご何卒よろしくお願い申し上げます。

2022年1月

保木哲也

あ、ついでに昨年の「私の収穫」を簡単に。

圧倒的な体験だった映画「American Utopia」。非常に新しく高度なパフォーマンスでありながら全く頭でっかちなところは無く、だれでも楽しめる音と肉体の美しさを堪能させてくれ、しかも明確なメッセージを伝えてくる。機会があれば是非、生で鑑賞したいです。

新作を聴くたびに全身に震えがくるVan Dyke Parks。この音があれば他には何にも要らないかも、と思わされます。

ベテランにして新境地を聴かせてくれたMalavoi。美しく躍動的。

Henri Salvador による新たなベッドルーム・ポップの傑作。

Brian Wilson のピアノ・アルバム、演奏もさることながらジャケットがGood。

(あとは現時点で未入手のKorgisに期待中。)

Best Bookは、近田春夫の自伝「調子悪くてあたりまえ」

2020年は新しいものを聴く余裕が全くありませんでしたが、昨年はいくつかときめくものを見つけられました。今年は更に色々と面白いものに出会いたいモンです。