NEWS & FEATURES

British Beatniks / Bonzo Dog Band + Friends

師走の始まりは、我が最愛のボンゾ・ドッグ・バンドを取り上げます。

大瀧詠一氏の「ゴーゴーナイアガラ」の後期には一時期、番組の後半を別のパーソナリティに任せるという企画をやっていました。様々なミュージシャンなどが登場したのですが、鈴木慶一氏の回は録音し、そりゃあもう何度も聴き返したものです。そこで知って色々と掘り下げたもの数多し、中でも「阪神タイガース アウトでんねんヤア」の空耳(とその時慶一氏が紹介しておりました)で有名?なボンゾズの「Tadpole」1曲目に驚愕、パイドパイパーで探し出したのが傑作ファースト「Gorilla」の再発盤。ポスト・ニューウェイヴ期、ネオアコにもやや食傷気味だった自分にとって衝撃的な出会いでありました。

バカバカしさとシニカルさを信条に、毒々しいロックン・ロールで騒いだかと思えば繊細なポップソングを奏でる。で、取り澄ました実験性や、辛気臭さを感じさせることは一切なく、軽々と振舞う姿は実にカッコいいもんです。

なかなか理解されにくい(特にこの国では?)存在ですが、熱狂的なファンも多いバンド、ボンゾズ。正直、言葉の壁も大きく感じますが、この文章を読んでピンときた方は1度お試しを。

再発盤など多めですが、ソロワークや周辺のアイテムも集めてミニ特集中です。