ボクの伯父さんの本棚

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店内に新たなコーナーを設けました。題して『ボクの伯父さんの本棚』。今は亡き実の伯父から引き継いだ蔵書をご紹介&販売して参ります。

店主の伯父は、日本橋生まれ・神楽坂育ち、長く早稲田の学生街で商いを営み、一昨年90余年の生涯を閉じた市井の人。綺麗な東京弁を操り、歌舞伎・芝居と落語が大好きで、若い頃は古書店に勤めながら本を集め、東京大空襲後に兵役から戻ったときの第一声が、「オレの本は無事か?」w

シャイな伯父と内気な甥っ子の間では、あまり深い話はできませんでしたが、『歌舞音曲』を愛する者同士の親近感とでもいったものが、二人の距離感をより近しくしておりました。そう、大好きな伯父さんだったのです。

自らの蔵書は「好きな人に渡って欲しい」、と言っていた伯父の思いを店主が受け止め、自分の店にて小さなコーナーをつくってみました。生涯通じ愛好した落語や歌舞伎の本、永井荷風、久保田万太郎といった贔屓の作家の作品などを中心に、伯父のコレクションを皆様と一緒に楽しみたいと思います。

※品物は随時補充してまいります。全て販売品ですのでどうぞお気軽にお楽しみください。